風見坂

日々の生活で考えたことや読んだ本などの感想を綴るブログ

スチームパンクものに個人的にあってほしい要素

 スチームパンクに欠かせないものと言えば、一体どんなものが思い浮かべ、回答するでしょうか? 定義に厳格な方は蒸気機関と答えるかもしれないですし、ディファレンス・エンジンのファンは解析機関を挙げられるかもしれません。また、コスプレやイラスト等の視覚的な面からスチームパンクに関わっていらっしゃる方は、ヴィクトリア朝の装いを頭に思い描くかもしれません。

 

 スチームパンクに個人的にあってほしい要素。最初に挙げられるとすれば蒸気機関と解析機関ですかね。冒頭に述べたディファレンス・エンジンのファンとは、私のことかもしれません。無意識に言及してしまった的な。蒸気機関は是非ともあってほしいですね、だってスチームって付いてますもん。それに何よりロマンがありますし! 蒸気自動車や蒸気船、蒸気飛行機、蒸気で動く重機などなど。考えただけでワクワクします。

 解析機関もあってほしいです。蒸気で動く頭脳と無数の穴があいたパンチカード。もう本当にゾクゾクです。解析機関の歯車が芸術的に動いて計算していく様を頭の中で再生してしまいます。階差機関が動いている様子を見られた方はわかるかと思います。あれは非常に心躍ります。解析機関に魅力を感じるのは、電子計算機でない存在が情報化社会をもたらすという点にもあるのかもしれません。それが歴史の中で展開され、正史との差分が生まれることに喜びを見出してしまうのです、私個人の話ですけれども。

 

 もう一つスチームパンクにあってほしいものを挙げるとすれば、それは歴史改変要素ですかね。少し前でも述べたように、改変された歴史と正史との差分に心惹かれてしまう自分が存在するからです。蒸気自動車やその他蒸気機械の誕生一つ取っても様々な歴史が背景には存在するでしょうし、解析機関の存在はとんでもなく社会を変質させることでしょう。ただ単にポンとガジェットが置かれていては面白くないと思うんですよね、蒸気機械はただそれだけでも魅力的ではあるんですけど。誕生した背景の歴史を背負ってこそ、スチームパンクのガジェットはより光り輝くと思うのです。